改定対象文書
今回の改定では、認証取得者向けのCoC規格であるFSC-STD-40-004と認証機関向けのCoC規格であるFSC-STD-20-011が主な対象ですが、この改定にあたって、FSC-STD-40-003(複数サイト)とFSC-STD-40-007(回収原材料の調達)の2つの規格を統合することを検討していることから、これらの2つの規格も併せて改定される可能性があります。
FSC-STD-40-004は、すべてのFSC CoC認証取得者が適合しなければいけない、調達、製造、加工、ラベリング、発送、請求などに関するルールを定めています。
FSC-STD-20-011は、FSC CoC認証の審査を行う認証機関が従わなければいけないルールが定められています。
FSC-STD-40-004とFSC-STD-20-011の改定について一元的に情報をまとめているページはこちらです(英語)。
今回の改定の位置づけと主な焦点
この度の改定は、定期的な見直しを受けた大幅な改定です。昨年こちらのニュースで共有をした通り、例えば以下の点について扱われる予定です:
- ADVICE-40-004-17(回収原材料のみで作られた製品へのFSCミックス表示を認めるか)
- 製品中の中立原材料と認証原材料の割合(最低割合)についてルール化すべきか
- EUDRへの対応
- FSC IT技術(ブロックチェーン等)の反映
- ADVICE-40-004-19(紙製品であっても樹種情報が必要)についての再検討
- 調達表示のパイロットテストの結果の反映
- FSC-STD-40-003(複数サイト)とFSC-STD-40-007(回収原材料の調達)をFSC-STD-40-004(CoC規格)に統合するか
今回の改定は、すべてのFSC CoC認証取得者にとって非常に大きな影響を与えるものとなることが予想されます。
皆様がコンサルテーションの段階から変更内容の提案を確認して、それぞれの立場からのご意見を提出することが、これからのFSCの方向性を決めるうえで何よりも重要です。
コンサルテーションへの参加方法
今回の改定にあたり、FSCではコンサルテーションに参加を希望する方が登録をするためのフォームを用意しています。こちらのフォームからまずはコンサルテーションへの参加登録をお願いします。