今回のコンサルテーションの主要な対象の一つがFSC規制モジュール（FSC Regulatory Module）です。これはEUDRへの適合をサポートするために用意された、現在のFSC認証要求事項を補完する任意に使用できるモジュールです。これには、FSC認証制度を用いてEUDRへの適合を示そうとする認証取得企業のための追加的なFM、CoCそして管理木材（CW）の要求事項が含まれます。FSC規制モジュールには以下の一連の枠組みと要求事項が定められています：
- EUDRへの適合をサポートするためのデューディリジェンスシステムの導入。これには情報収取、リスクアセスメント、リスク回避・低減が含まれる。
- 製品の原産地に関する正確な情報（地理位置情報、生産時期）の収集と伝達。
- EUDR適合を示したいFSC CoCサプライチェーンに入る原材料が森林破壊フリーであることを証明する更なる保証。
FSC規制モジュールがどのように適合されるかを理解する
FSC規制モジュールで提案されている追加要求事項について詳細を確認したい場合は、こちらの資料をご覧ください（英語）。またユーザータイプに基づき、何が適用されるのかを知りたい場合は、こちらのページをご覧ください（英語）。
FSCの新たな林地転換に関する指針との整合
FSC制度をよりしっかりさせ、森林破壊フリー製品を提供できるようにするため、FSCは2022年の総会で可決された、新たな林地転換に関する指針における変更点を迅速に実施すべく取り組んでいます。これらの変更点はアドバイスノートという形で既存の認証制度に導入されます。これにより、林地転換に関する指針の中で例外的な状況として認められているものを含め、いかなる場合でも林地転換に関わる原材料がFSC表示を伴い制度内に入り込まないことが保証されます。FSC規制モジュールの実施をサポートするためのこれらのアドバイスノートにはCoC認証取得者と管理木材（CW）利用者向けのものも含まれています。詳しくはこちらの資料をご覧ください。
デューディリジェンス：FSCリスクアセスメント
管理木材調達のために用意されている、FSCの既存のリスクメントの枠組みは、現在次世代FSCリスクアセスメントとして更新されています。これはすべての認証種類に適用でき、また非認証取得企業でも使用することができます。私たちはこのツールが、企業にとって効果的にリスクを評価、回避・低減するための重要なツールになると信じています。環境分野と社会分野の利害関係者からの意見は特に重要です。FSCリスクアセスメントの変更点についてこちらの資料で概要が確認できます。
FSCとEUDRに関するオンラインセミナー
こちらのニュースでお知らせした通り、FSCでは何度かオンラインセミナーを予定しています。
また、これらの規準文書の更新に加えて、FSCではEUDRとの整合性を図るために、デジタル化やよりよいデータ管理とデータアクセスに向けた制度のインフラ整備を行っています。これには例えばFSC森林地図（Forest Atlas）やFSCブロックチェーンが含まれます。このようなデジタルおよび規準文書の修正による変化をすべてまとめてFSC EUDR ALIGNEDと呼んでいます。
元記事はこちら。
コンサルテーション参加方法
FSCでは、パブリックコンサルテーションを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」というオンラインフォームを用いて行っています。
こちらでは、コメント提出者がご自身で英語のコメントを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」にてオンライン提出することが求められます。
同プラットフォームでは、最初にアカウントを作成する必要があります。
ページ下部にアカウント作成方法と回答方法を説明した資料を用意いたしましたので必要に応じてご覧ください。
すべての質問に答える必要はありません。回答したい質問にだけ回答すれば問題ありません。
回答は日本語でご記入いただいても問題ありません。後日、FSC国際事務局からの依頼を受けてFSCジャパンで回答の英訳を作成します。
FSCコンサルテーションプラットフォームはこちら。
コンサルテーションのページにログインをすると、「FSC REGULATORY MODULE」、「PUBLIC CONSULTATION ON FSC ADVICE NOTES」および「FSC RISK ASSESSMENT FRAMEWORK」というパネルがありますので、そちらのParticipateというボタンをクリックしてください。