FSCは、認証取得者によって記録および報告されるサプライチェーン内で取引された原材料の数量情報を標準化すべきというASIの勧告を検討します。このことによって数値の不一致のリスクが低減できると考えています。

今回の取引情報の照合はFSCとASIによって2020年に開始され、FSC認証木炭を扱うすべての認証取得者の2019年の取引データがASIによって調査されました(詳細はこちら)。調査の第一段階でASIは数量不一致および虚偽表示の可能性を確認していました。

第一段階の調査結果に基づき、ASIはよりリスクの高いサプライチェーンにおける詳細な調査を実施しました。対象には東ヨーロッパ、アフリカおよび南アメリカから主に中央ヨーロッパ向けに出荷されるサプライチェーンが含まれました。

調査の第二段階でASIは、不正の申し立てやリスクについて調査を行い、数量不一致の原因を特定しました。先に発見された数量の不一致は組織間の財務報告方法の違いや人為エラーによるものでした。

多くの場合、数量の不一致は販売側と購入側の会計期間の違いに基づいており、つまり集計期間が異なっていました。また関係のない請求書の数量を含めてしまうという人為エラーもよく見つかりました。

またウクライナの現状を鑑みて、ASIはウクライナ企業に対するFSC認証木炭の取引情報の照合調査を停止しています。FSCとASIは状況が良く成り次第、モニタリングを再開する予定です。

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