今回の決定は、2019年にFSCとASIによって開始されたアマゾン木材調査の結果を受けたものです。この調査は、アマゾンの熱帯林由来のCumaru、Jatoba、Ipeという3つの樹種のサプライチェーンに焦点を当てたものです。

今回認証が一時停止およびブロックされた企業は以下の通りです:

  • Maderera Rio Yaverija SAC (MADERYJA) (NC-FM/COC-002175)
  • Maderera Rio Yaverija SAC (CU-COC-810564)
  • Maderera Industrial Isabelita SAC (EMINI) (CU-COC-858403)

またこの調査において、Maderera Rio Yaverija SAC (MADERYJA) (NC-FM/COC-002175)とMaderera Rio Yaverija SAC (CU-COC-810564)の2社も調査期間内に、発見された虚偽表示と数量の不整合について正当性を示すことができませんでした。

またこの調査の結果、Nordisk Timber EIRELI (IMA-COC-000547)の認証が取り消されました。同社はこれによって製品にFSC表示を行うことができなくなります。一方同社はFSC制度からブロックされてはいないため、再度、異なる認証機関の下で認証を取得することは可能です。これらの企業の認証状態についてはFSC認証データベースからも確認することができます。

ASIは、調査においてFSC認証取得企業による虚偽表示や不正、または重大な不適合の証拠を見つけた場合、その認証取得企業の認証を発行している認証機関に対して対象の認証を一時停止または取消すことを勧告します。またASIはFSCに対して対象企業をFSC制度からブロックすることでサプライチェーンとFSCブランドの信頼性を守るよう勧告することもあります。FSCによってブロックされた企業は、商標ライセンス契約が解約されることで製品にFSC表示を付けることができなくなるだけではなく、再度認証を申請することができなくなります。

FSC制度からのブロックについての詳細はCoCに関するFSCディレクティブADVICE-40-004-18に書かれています。

アマゾン木材の取引情報の照合調査は2019年に開始され、CumaruJatoba、Ipeという3つの樹種を扱うブラジルとペルーの121社の認証取得者が2018年中の取引情報の提出を求められました。

FSCとASIは、FSCの潜在的なリスクとなり得る申し立てがASIに対していくつもあったことから、これらのサプライチェーンの調査を決定しました。CumaruJatoba、Ipeの3樹種を国際市場に販売している認証取得者の8割がブラジルとペルーに所在しているためこれらの国での調査が行われました。これらの3つの樹種は非常に商業的な価値が高く、そのため過剰な伐採のリスクが指摘されています。

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