FSC補償の枠組みは、過去の環境および社会的な損害を補償するための一連の要求事項です。要求事項は組織とFSCとの関係に関する指針」および「林地転換に関する指針」と整合するように作れています。

本枠組み文章は以下の組織に対して適用されます:

  • 「組織とFSCとの関係に関する指針」違反をしたが、FSCとの関係を構築したい組織。
  • FSCと関係断絶しているが、再度関係を構築したい組織。
  • 1994年12月1日から2020年12月31日の間に転換された林地でFSC FM認証の取得を希望する組織。

FSC補償の枠組みのいくつかの特徴を以下に紹介します:

  • サイトレベルの損害に対処するための要求事項に加えて、再発防止のために(FSCとの関係構築を望む企業集団による)、体制の変革を求める要求事項が定められている。
  • 利害関係者と権利者の特定を求めている。
  • 補償活動の内容について合意をするための開放的かつ参加型の対話を求める。
  • 選択された補償活動についての説明を求める。
  • 補償活動において独立した第三者や専門家の関与に重きを置く。
  • FPICの正式な実施。
  • 国連のビジネスと人権に関する指導原則に則った苦情処理手順の構築。

第9回FSC国際総会の可決動議である37/2021と45/2021によってこの度の枠組み文書が日の目を見ることが出来ました。

組織とFSCとの関係に関する指針」の第3版との整合を図るために、また2020年12月31日よりも後に転換された林地でのFSC FM認証取得を禁止するために、FSCは「FSC補償の枠組みFSC-PRO-01-004)」の最終調整を行っています。同文書は2023年1月1日以降に行われた許容できない活動の補償に適用可能となり、2023年3月のFSC国際理事会で承認される見込みです。

FSCはこの文書の作成と承認に関わったすべての会員と関係者に感謝を述べます。

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