今回の取引情報の照合調査は、竹のサプライチェーンで確認された信頼性リスクに基づき開始され、不適合、特に虚偽表示を行っている認証取得者を特定するためにFSCとASIによって実施されます。
今回の取引情報の照合調査は、FSCとASIによるFSC認証竹の取引情報照合調査として3回目です。取引情報の照合調査では第1段階として取引情報の収集と分析が行われます。これには23か国の425社の認証取得者によるFSC認証竹(Phyllostachys spp.)の取引データが含まれます。多くの認証取得者は中国に所在しています。市場における価値が高いことから、素材としての竹に加えて、様々な竹製品が調査対象となります。
いくつかのヨーロッパの利害関係者からASIに対して、竹の取引を行う認証取得者が虚偽表示を行っている可能性が指摘されています。FSCとASIでは2017年から2018年にかけて実施された取引情報の照合調査の結果や、その結果2021年に実施された制裁措置を受けて、FSC認証竹サプライチェーンをモニタリングしています。
今回の調査では、FSC認証竹のサプライチェーンにおいてリスクの高い製品タイプが明確になると期待されています。FSC認証規格に対する不適合が確認された認証取得者は、認証の一時停止または取消しを受けることになります。またFSCは重大な不適合が確認された認証取得者をブロックし、商標ライセンス契約を無効にし、ブロックが解除されるまでは再度認証を取得できなくする措置を講じる場合もあります。
今回の調査対象となっている認証取得者には、今後数か月の間に認証機関から連絡がされます。2023年の第1四半期には、初期調査結果が公開される予定です。
元記事はこちら。