FSC農薬指針には、FSC認証林における化学合成農薬の使用を減らし、社会環境的な悪影響を防ぐための要求事項が規定されています。具体的には、「非常に危険な農薬(HHPs)」を指定し、それらの使用に関する規制を定めています。

現在日本の林業で使用されている農薬のうち、主なものについて改定HHPsリストではどのグループに分類されているのかを抜き出しました。これらの分類についてご意見がある場合は、今回のパブリックコンサルテーションにてコメントをご提出ください:

殺鼠剤
リン化亜鉛(Zinc phosphide):FSC制限HHP

シカ等の忌避剤
コニファーなどのジラム系(ziram):FSC高度制限HHP
ヤシマレント、ヤシマアンレスなどのチラム系(チウラム系)(Thiram):FSC高度制限HHP

松枯れ対策等で使用される殺虫剤
エコワン3 フロアブルなどのチアクロプリド系(Thiacloprid):FSC禁止HHP
マウントT7.5B油剤などのフェンチオン系(Fenthion):FSC高度制限HHP
キルパーなどのカーバムナトリウム塩系(metam sodium):FSC制限HHP


改定HHPsリストに含まれていない農薬
忌避剤
ツリーセーブなどのイソプロチオラン系(Isoprothiolane)

殺虫剤
グリーンガードなどの酒石酸モランテル系(Morantel tartrate)
センチュリーなどの塩酸レバミゾール系(Levamisol hydrochloride)
NCSなどのカーバム系 (Metam)

除草剤
ラウンドアップなどのグリホサート系(Glyphosate)
ケイピンエースなどのイマザピル系(Imazapyr)
ザイトロンなどのトリクロピル系(Triclopyr)

コメント提出方法

FSCでは、パブリックコンサルテーションを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」というオンラインフォームを用いて行っています。
こちらでは、コメント提出者がご自身で英語のコメントを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」にてオンライン提出することが求められます。

同プラットフォームでは、最初にアカウントを作成する必要があります。
ページ下部にアカウント作成方法と回答方法を説明した資料を用意いたしましたので必要に応じてご覧ください。

また、ページ下部に今回のコンサルテーションの質問に日本語訳を付けたファイルがありますので、こちらを参考にできるだけ、ご自身でコメントを提出いただくようお願い致します。
すべての質問に答える必要はありません。回答したい質問にだけ回答すれば問題ありません。

記述式コメントの英訳が必要な方は、質問一覧ファイルに日本語でコメントをご記入の上、10月20日(金)までにFSCジャパン三柴(ctomimura@forsta.or.jp)までメールでお送りください。
英訳をメールでお返しいたしますので、ご自身でFSCコンサルテーションプラットフォームにご記入ください。

また様々な理由からFSCコンサルテーションプラットフォームが使用できない場合は、例外的にFSCジャパンからコメントを直接FSC本部に提出いたします。
この場合も同質問一覧ファイルをダウンロードいただき、コメントをご記入の上、10月20日(金)までにFSCジャパン三柴(ctomimura@forsta.or.jp)までメールでお送りください。

FSCコンサルテーションプラットフォームはこちら
英語での回答期限は10月29日です。

また、9月には本件に関するオンラインセミナー(英語)をFSC本部が予定しています。
こちらも日程が分かり次第本ウェブサイトのニュースを通じてお知らせいたします。

元記事はこちら

FSCコンサルテーションプラットフォームのアカウント作成方法
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FSCコンサルテーションプラットフォームにおける回答方法
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