世界では毎年2000万トンのコットン繊維と650万トンのビスコース繊維が消費されています。これらは衣類、寝具やパーソナルケア製品などに加工されています。Tangshan Sanyou社では、このような商品の廃棄物問題に対するソリューションとして、FSC認証パルプとポストコンシューマーリサイクルコットンを50%ずつ含むビスコースステープルファイバーを開発しました。
世界の森林の保護を目指す国際的な環境NPOであるCanopyは、2014年にキャノピースタイル・イニシアチブを多くのファッションブランドや小売店とともに発足しました。イニシアチブは、サプライチェーンから原生林や消失の危機に瀕している森林からの原材料を排除するという公約を掲げています。Canopyの創立者であり事務局長のNicole Rycroft氏は、 Tangshan Sanyou社とそのパートナー企業であるre:newcell社に祝辞を述べ、次のように述べました「リサイクル繊維を50%含む、この新しいビスコース繊維は、世界の繊維産業とファッション業界にとって大きな前進です」。
リサイクルコットンは、スウェーデンの企業であるre:newcell社からTangshan Sanyou社に供給されています。re:newcell社のCEOであるMattias Jonsson氏は次のように述べています。「このブレークスルーは、大規模に高品質なファッション用の原材料を作るために必ずしも森林を伐採し、綿花を収穫し、石油を使わなくてもよいことを証明しました。Tangshan Sanyou社とre:newcell社は協力してファッション業界が持続可能になるために必要な、気候変動の緩和に貢献し、低インパクトで循環型の原材料を提供しています。 」
Mattias Jonsson氏は、re:newcell社とTangshan Sanyou社がこの新しい技術を活用し、何千トンものリサイクル原材料を市場に提供していくことを約束しています。
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