Forest Stewardship Council(森林管理協議会)は、他の木材繊維を含む竹製トイレットペーパーに関する申し立てに深刻な懸念を抱いています。この申し立ては、FSCラベル付きのトイレットロールをめぐるもので、ある調査メディアを通じて提起されました。
FSC のプロセスに従い、これらの申し立ては認定サービスインターナショナ ル(ASI)によってさらに調査されました。この調査では、Which? で取り上げられているブランドである Bazoo、Naked Sprout、Bumbooのサプライチェーンに含まれる14の認証取得者が対象となりました。
ASIはこれらの企業のサプライチェーンを供給源までさかのぼり、取引記録から、その企業間で取引された認証材を確認しました。この調査の結果、サプライヤーの1社は認証停止となっています。
調査では、商標の誤使用も数件明らかになりました。製品上のラベルには、FSC認証林からの竹が100%含まれていると表示されていたが、実際にはユーカリを使用したFSCミックスパルプが混ぜられていました。
FSC100%ラベルとFSCミックスラベルの主な違いは以下の通り:
- FSC100%は、FSC認証林からの原材料のみが製品に使用されていることを意味します。
- FSCミックスは、適切に管理されたFSC認証林およびその他の管理された供給源からの原材料を使用していることを意味します。
各種FSCラベルの詳細は、こちら(英語)をクリックしてください。
FSCはサプライチェーンにおける完全性の侵害を真摯に受け止め、様々なツールを用いて調査を行うとともに、認証機関やASIが関与する追加的な検証も行っています。追加調査と集められた証拠により、違反が故意であることが証明された場合、違反者はFSCシステムから除外されます。
虚偽の申し立てに関する詳細はこちら(英語)をご覧ください。
背景
竹は、持続可能性な素材として宣伝されることが多いが、責任を持って管理されなければ、地域の生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。FSC認証では、認証された自然林また人工林から調達された竹のラベリングが認められているが、厳格な基準では自然林の人工林への転換を禁止し、責任ある森林管理の実践を保証しています。
FSCは、2017年と2018年に複数回の取引情報の照合調査を実施することで、さまざまな製品の認証竹のサプライチェーンにおける完全性リスクを監視し、対策を講じてきました。最近では、2022年6月にFSCとASIが竹のサプライチェーンに関する3回目の取引照合調査を開始しています。FSC認証竹のサプライチェーンに関するこれらの調査の詳細については、こちら(英語)をクリックしてください。
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