FSCの沿革

FSCの沿革 (© FSC A.C.)© FSC A.C.


1990年、国際的に加速する大規模な森林破壊とそれに伴う環境破壊や社会的問題に対して世界的に批判が高まる中、森林の未来を憂う木材消費者、流通業者、環境団体、人権団体の代表が米国カリフォルニア州に一同に会しました。この会議で、参加者は林産物が適切に管理された森林から責任をもって生産されたことを証明するシステムの必要性を認識しました。
ここにFSCの概念と「Forest Stewardship Council (森林管理協議会)」の名前が生まれたのです。その後数年をかけ、10か国でコンサルテーションを行い、世界的な森林認証システムの必要性を確認しました。

1992年、暫定的な理事会が組織され、米国ワシントンD.Cで設立に向けての会議が行われました。

1993年、FSC設立のための総会がカナダのトロントで開かれ、26カ国から130人が参加しました。ここで初の理事会メンバーが選ばれました。また、この年、初めてのFSCFM(森林管理)認証がメキシコで、CoC(加工・流通)認証が米国で生まれました。

1994年、FSCが法人として正式に発足し、FSC事務局がメキシコのオアハカに置かれました。この年、初めてのFSCラベル付き製品(木製へら)が英国で販売されました。

1996年には初めての森林管理国内規格がスウェーデンで策定され、1997年には人工林に関する原則が追加されました。

1998年、FSC認証林の面積は1,000万ヘクタールに達し、1999年にはFSC認証紙を使った本が初めて出版されました。また、初めてのFSC認証非木材林産物としてチューインガムが生産されました。この年、保護価値の高い森林(HCVF)の概念が導入され、FSCの原則と基準に追加されました。FSC認証サービスを提供できる認定認証機関は10機関に達しました。

2000年、CoC認証におけるグループ認証の指針が策定されました。また、この年、スウェーデンのイエーテボリ市の国際環境賞を受賞しました。

2000年にはまた、日本で初めて三重県の速水林業がFSC FM認証を取得し、その材を扱う木工所と製材業者が2社、初めてCoC認証を取得しました。続いて2001年には三菱製紙八戸工場が国内の製紙工場として初めてCoC認証を取得し、日本でFSC認証紙の生産が始まりました。

2002年、CoC認証におけるグループ認証制度、およびマルチサイト認証におけるサンプリング数の概念が整えられました。

2003年にはFSC本部事務局がメキシコのオアハカからドイツのボンに移動しました。この年、2万のFSC製品が市場に出回り、認証林面積は4,000万ヘクタールに達しました。

2004年、小規模森林管理者のための基準が施行されました。この年、FSCミックスラベルが登場しました。

2005年、Accreditation Services International (ASI)が設立され、FSC認定プログラムの管理・運営のための監視機関となりました。

2006年、FSC管理木材(Controlled Wood)規格が策定されました。また、FSCは権威ある国際社会環境認定ラベル表示連盟(ISEAL)の「社会環境基準設定のための優良慣行規範」を満たすものであると認定されました。

2008年、FSC認証は79カ国において1億ヘクタールの森林を認証するまでになりました。2009年にはCoC認証も1万5000件に達しました。また、FSCが力を入れる小規模組織の認証でも、2012年までに14万件の小規模組織への認証が発行されています。2016年3月にはCoC認証が3万件を突破し、FSCは更なる広がりを見せています。

FSCの存在感は国際的に増し、様々な国際的イベントでFSCは優先して使われるようになっています。
2009年の米国オバマ大統領の就任式の招待状や2011年のイギリス王室のロイヤル・ウェディングの招待状にはFSC認証紙が使われています。
また、2010年にカナダで行われたバンクーバーオリンピックの選手村、オリンピック村およびパラリンピックセンターの建設にはFSC認証木材が使用されました。
2012年のロンドンオリンピックのオリンピック公園はFSCプロジェクト認証を取得し、国際的イベントにおいてFSC認証材を使うことは近年、世界的な流れになっています。

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