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Friday, 30 January 2015
ムピンゴ保全開発イニシアチブによる支援活動-本格稼働から今年で10周

© Mpingo Conservation & Development Initiative

ムピンゴ保全開発イニシアチブ(MCDI)は設立当初は研究調査組織でしたが、実際に保全活動を行なうイニシアチブとして転身してから10年が経ち、昨年12月に10周年記念のお祝いをしました。1995年の設立から10年近く立った2004年にMCDIはキルワ地区議会と協力して、地域コミュニティが持続的な森林管理を行なうための支援を始めました。


それから10年間でMCDIは南タンザニアの16のコミュニティにおいて25,000人の人々に対し、参加型の森林管理を通じて地域の森林を積極的に管理するための支援をしてきました。コミュニティの人々には使用権が与えられ、村に隣接する森林から直接資源を得ることができます。この仕組を通じてMCDIと各コミュニティで180,000haの森林を管理しています。

ムピンゴとはスワヒリ語でアフリカン・ブラックウッドを表したもので、この地域では一般的に見られる樹木です。ムピンゴの材は特別な楽器を作るために優れた品質を有するとして高い価値があり、世界的に最も高額で取引される材のひとつです。ケニアではムピンゴは既に伐採しつくされ、市場に出回ることがなくなってしまいました。タンザニアにおいても現在横行している違法伐採を停めない限り20年以内にはケニアと同じ運命をたどると予想されています。

この状況がFSC認証取得に向けてMCDIの背中を押しました

2009年にMCDIはKikoleとKisangiという2つの村と共同で管理する自然林においてFSCグループ認証を取得しました。このグループ認証にはその後、更に10のコミュニティが加わっています。

昨年10月にMCDIの最高経営責任者であるJasper Makala氏は「MCDIはFSC認証を貧困軽減および森林保全のための革新的なソリューションだと見ています」と語りました(その際の英文記事はこちらから)。コミュニティが彼らの木材の価値を最大限高めるためにFSC認証が役立っているとMCDIは考えています。この5年間でコミュニティは持続的に森林を利用し、保全することを学びながら認証材により200,000ドルの収益を得ました。これにより村人たちの収入は増加しました。2011年には世界初のFSC認証クラリネットが誕生しました。これはKikole村のムピンゴを使用してHanson Clarinets社により作られました。MCDIは昨年FSC会員になることによりFSCの意思決定過程に参加する権利を得て、更なるFSCへのコミットメントを示しました。

村人のための社会的な便益

10年間の共同を経て、MCDIコミュニティにおける収入が増えてきたことに伴い、村人の生活水準も向上し、社会基盤も整ってきました。6つの学校に加えて、看護師と助産師のための宿泊施設も建設されました。村の市場には太陽光パネルが設置されました。6つの新しい井戸が掘られ水の供給も改善されました。コミュニティでは更に320着の学校制服を配布し、またコミュニティメンバーのうち12人の病弱な者に対して健康保険への加入を実現しました。

現在イニシアチブの活動は、提携している村を世界に売り出すことにまで及んでいます。コミュニティフォレストへの投資を希望する国際的な企業とコミュニティを繋げることにより、MCDIのビジネスへの投資の回収やコミュニティの収益増加など、更なる増収につながっています。

MCDIに関するより詳しい情報はこちらをご覧ください。


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