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Monday, 23 March 2015
管理木材規格草案の実地試験

ForCES pilot testing in Chile (© FSC A.C./Christian Irrgang)© FSC A.C./Christian Irrgang

カナダのブリティッシュコロンビア州において、FSC管理木材規格(FSC-STD-40-005)の草案の実用性と監査可能性を評価するための実地試験が行われました。


2014年11月、第67回FSC理事会において、管理木材リスクアセスメントを行うためのFSC手順の改定版が承認されました。この理事会ではもうひとつの文書、規格FSC-STD-40-005に含まれている「リスク規制措置の最低限の成果」というセクションに焦点を当てた実地試験を行うよう要請が出されました。

「リスク規制措置」とは、「特定リスク」地域から管理木材(CW)を調達しようとする組織に、容認できない原材料を調達するリスクを低減する方法を示すもので、リスクアセスメントで特定されています。

ある種のリスクには、「最低限の成果」は、そのリスク規制措置が達成すべき閾値または期待を定めるものとなります。当初、これらは先住民族、伝統的民族の権利に関するリスクや高い保護価値、特に手つかずの森林景観の保護についてのリスクアセスメントの要求事項にも含まれていました。潜在的な影響が大きいことから、理事会は、これに対する更なる試験を行うことを決めました。

この実地試験に当たり、カナダ、ロシア、ブラジルの認証取得者に全ての認証範囲にわたって規格すべてを適用する実地試験、または限られた範囲内での実地試験への参加に協力を募りました。前者の場合は結果により暫定的な認証書が発行されることもありますが、後者の場合は認証書が発行されることはありません。

この実地試験は通常の認証プロセスとして行われますが、最低限の成果の要件の見直し、また場合によっては改定に利害関係者を広く巻き込むよう、準備活動やワークショップも追加的に行われます。最終結果はリスク規制措置の最低限の成果の要件を含む2つの規準文書の改定となります。即ち、今回テストされた規格草案FSC-STD-40-005と、リスクアセスメントの要件を規定するFSCナショナルリスクアセスメントの枠組み(FSC-PRO-60-002a)です。

Mercer InternationalのCelgarパルプ工場はその認証機関による、この規格草案を使った審査を受けます。FSCの3つの分会も、結果が偏ったものにならないように参加しています。ロシアやブラジルでも実地試験を行う努力がされましたが、実現には至りませんでした。その主な理由は、これらの国では手つかずの森林景観から組織が管理木材を調達することがないので、実地試験の主要目的を満たすことができないことです。カナダで更なる実地試験が計画されていますが、その実現は認証取得者の関心の有無にかかっています。

元の記事(英文):https://ic.fsc.org/newsroom.9.1091.htm


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