ニュースルーム


Friday, 25 May 2018
橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催

橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催 (© FSCジャパン)© FSCジャパン

橘学苑高等学校(神奈川県横浜市)では、デザイン美術コースによる「自然環境に優しい椅子づくり展」を2018年4月20日(金)~5月28日(月)まで開催しています。
FSCジャパンは、4月21日(土)に行われたオープニングイベントに参加しました。


橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催 (© FSCジャパン)© FSCジャパンこの展示は、デザイン美術コースの生徒たちが半年間かけて行ってきた授業「自然環境にやさしい椅子づくり」の集大成の場です。

昨年10月には、授業の一環としてFSC認証林である三井物産株式会社保有の亀山山林(千葉県君津市)、集成材の製造・加工を行う株式会社TSC(ティ・エス・シー)の工場(千葉県木更津市)を見学しました。当日の様子は、こちらからご覧いただけます。

生徒たちは、自分たちが実際に見てきたFSC認証林や加工所を経て手元に届いた木材を使い、今回の椅子づくりに挑みました。

当日は、ゲストとしてこの授業プログラム全体へのアドバイスを行ってきた木工デザイナー 小田原健氏、家具デザインに携わってきたテキスタイルデザイナー 越川久子氏、株式会社TSC取締役会長 田渕和正氏、三井物産フォレスト株式会社 泊広信氏らが参加しました。

会のオープニングとして、小岩利夫校長から「3年生が材料となる木の山と自然に触れた後にその環境を感じながら作品をつくっています。1・2年生にはその過程を感じて見てほしいです」とご挨拶がありました。

橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催 (© FSCジャパン)© FSCジャパンこの授業を設立当初から担当している平町公先生は、「この授業は校内で完結するものではなく、校外の方も関わって応援してくれています。将来何か仕事をするときも、自らの応援団を見つけていくことを大事にしてほしいです」と、生徒たちへメッセージを贈りました。

橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催 (© FSCジャパン)© FSCジャパン小田原健氏からは、「この授業は今回で13回目となりますが、毎年すばらしいドラマが生まれて感動します。プロの目から見ても、独創性にあふれた椅子ばかりで嬉しく思います。」と作品を褒めたたえました。

橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催 (© FSCジャパン)© FSCジャパン続いて、3年生が、1・2年生を前に自身が制作した椅子について紹介しました。それぞれ自分でコンセプトを決め、それに沿ってデザインや機能に工夫を凝らしていました。

森の循環から“丸み”を感じ人間の体のラインに合うようすべて曲線で仕上げた作品、森の光・風・音の心地よさを表現するため手ざわりや角度にこだわった作品、森で包まれるような温かみを座ったときのフィット感で表現した作品など、各々森で感じたインスピレーションをデザインに活かしていました。

橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催 (© FSCジャパン)© FSCジャパン生徒たちの作品に対し、小田原氏がコンセプトや造形、構造等について一つひとつ丁寧に講評していきます。
一流のプロフェッショナルからの的確なアドバイスに、生徒たちは真剣な表情で応えていました。

ある生徒の作品の説明での「これからも環境に配慮した制作をしたい」との言葉に、小田原氏は「デザイナーで環境問題の話をする人はめったにいない。素材の選び方ひとつで、生態系も森もよくなります。これからもその考えを大事にしてほしいです」と想いを述べました。

橘学苑デザイン美術コースの「自然環境に優しい椅子づくり展」開催 (© FSCジャパン)© FSCジャパンそのモノや素材が、どんな過程を経て、どのような人たちが手間を加えてできたものなのか想いを馳せ、そこに自分がデザインをすることでどんな影響を与え、何を解決するのか、だれの役に立つのかを考えること。

この授業のエッセンスは、生徒たちに充分に伝わっているようでした。今回生徒たちが丹精込めて仕上げた椅子は、全部で25作品。本展示会は5月28日(月)まで開催しており、期間中どなたでもご見学いただけます。
見学をご希望の方は、受付が必要となりますので、橘学苑校内の事務所までお越しください。


© Forest Stewardship Council® · FSC® F000218