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Wednesday, 24 July 2019
コリンドグループに対する厳しい改善措置の義務付け

Announcement (© FSC GD)© FSC GD

FSCは、コリンドグループと関係断絶をしてFSC制度内から排除するのではなく、同グループに対して是正・改善措置を課すことを決定しました。これは、同グループによるアブラヤシプランテーション造成における不正行為の報告を受けて実施した調査結果に基づく決定です。


かねてよりFSCでは、環境NGOのMighty Earthによって提出された、コリンドグループ(Korindo Group)の「組織とFSCの関係に関する指針(FSC-POL-01-004)」違反報告を受け、調査を行っておりました(詳細はこちら)。

この調査によって、コリンドグループがインドネシアで自然林を伐採してアブラヤシプランテーションを造成したことにより、高い保護価値が破壊されたことが確認されました。一方で、同グループがプランテーションにおいて意図的に違法に火災を発生させたという苦情の申し立ては却下されました。全般的な判断としては「組織とFSCの関係に関する指針」違反の根拠が認められました。

コリンドグループは、インドネシアの法律や規制に従い、アブラヤシコンセッション(伐採権所有地)におけるインドネシア当局のライセンス要件と明確な指示に従っていると説明していますが、同グループの活動は、「組織とFSCの関係に関する指針」を完全に満たすものではありませんでした。

また、同グループによる「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」を得るための活動は、FSCが求める高いレベルでのFPICに沿ったものではありませんでした。

これまでの 「組織とFSCの関係に関する指針」実施経験からFSCは、対象企業との関係断絶が、必ずしも常に同企業によって引き起こされた社会・環境被害に対する解決策として最適でない場合があることを学びました。関係断絶を解消し、再度FSC認証に取り組みたいと望む企業も少なくありませんが、この場合、過去の被害を是正し、補償するための措置が開始されるまでに何年もかかってしまうことが多くあります。

今回の場合、コリンドグループはすでにFSC認証に対する明確なコミットメントを示しており、FSCに協力しながら同グループの社会・環境的なパフォーマンスを改善し、過去の潜在的な悪影響を是正するための措置を実施することに同意しています。同グループはすでに社会貢献プログラムを通じて非常に多くの雇用創出や社会インフラの整備を進めています。

今回のケースについてFSCは、コリンドグループが過去の自然林転換の補償し、同グループの森林管理をFSC規格に沿ったものに効果的に修正する過程を迅速に行うためには、今回の決定が最適であると考えています。今回の措置によって求められる活動は、FSCとの関係断絶解消に必要な活動と同等の厳しさであり、かつよい変化が見られるまでにかかる時間が短くなると見込まれています。

このような理由によって、今回のケースではコリンドグループとの関係は継続したまま、迅速に是正・改善プログラムの実施を求めるという決定がされました。

FSC事務局長のキム・カールステンセンは次のように述べています。「今回のケースについて十分に検討をし、コリンドグループからの建設的な解決策へのコミットメントを受けた結果、私たちは関係断絶という方法はコリンドグループが過去の問題を是正し、自身の森林管理方法を改善するための建設的な手段ではないと考えました。コリンドグループが一連の条件に同意する限り、FSCは、コリンドグループが過去の不適切な活動を是正し、今後も不適切な活動を行わないことについて、FSCのルールに基づき評価します」。

コリンドグループには、自然林の転換や森林破壊の停止を継続し、すべての運用においてFSC認証を取得し、FPICの原則に従うことが求められます。これらに加えて、過去に引き起こした悪影響を評価した上で、それを是正することも求められます。

これらの条件に加えて、今後同グループがFSC制度内に残るために求められる追加条件を定めたロードマップを作成するための、透明かつ包含的な利害関係者のコンサルテーションが行われる予定です。

FSCは、コリンドグループによるこれら条件の実施状況を注意深く監督します。これらの条件を満たすことができないと判断された際には、FSCとの関係断絶という措置も検討されます。

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