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Friday, 01 November 2019
森林は使い捨てプラスチック製品を置き換えることができる

Forests Can Provide Alternatives to Single-use Plastics

FSCアジアパシフィックビジネスフォーラム2019では、国際的に問題視されているプラスチック汚染の問題に対して、森林からのソリューションが提示されました。


プラスチック汚染は、今日世界が直面している最も重要な環境問題のひとつです。国連では「やめようプラスチック汚染」という運動を呼びかけており、同時に世界中で様々な業界がプラスチックを減らすための方法を模索しています。現在、プラスチックは地球上のほとんどすべての人にとって日常と密接に関わっている問題となっています。

上海で最近開催されたFSCアジアパシフィックビジネスフォーラム2019においても、プラスチック汚染の問題が取り上げられ、アジア各国やヨーロッパの木材産業、紙産業、家具そして非木材林産物関係者が様々な知見、意見、革新的な取組みを共有しました。

R cubicの創設者であるZhangMiao氏は、使い捨てプラスチック製品の回収の難しさ、リサイクル費用の高さ、ライフサイクルの短さ、深刻な環境への影響などの問題について話し、現在代替品の主流は生分解性プラスチック、植物素材そしてバイオプラスチックであると説明しました。しかし最もよい解決法は資源の削減であり、循環型経済の発展であるとし、「ひとつの問題を解決するために、他の問題を作るのはおかしい」と強調し、「プラスチックを代替するために森林を破壊するべきではありません。バイオプラスチックのために必要な植物は持続可能かつ責任ある形で調達されなければなりません」と締めくくりました。

Stora Enso Consumer PaperBoard Chinaの林業部門マネージャーであるIanBlanden氏は、パルプと紙による解決策について話しました。「Stora Ensoは、再生可能、再使用可能、そして生分解性の素材の開発に力を入れています。私たちの長年の研究開発によって、化石燃料から作られるいかなる製品も林産物によって置き換えることができることが明らかになっています。」StoraEnsoによって発明されたファイバーカップはプラスチックカップの一部を置き換えることができ、これは食器や食品パッケージ業界にとって大きな可能性を意味します。

Tsinghua Sustainable DesignCentreのZhong Fang氏は、再生可能なパッケージ素材の無限の可能性について話しました。プラスチックに頼らない世界を作るために、様々な生物由来素材を用いた革新的なデザインを紹介しました。

マクドナルドの中国サプライチェーン管理部門の副社長であるAudreyCheung氏は、どのようにファストフード業界の最大手が様々な視点からプラスチック削減キャンペーンに貢献しているのか、サプライチェーン管理やパッケージデザインの例と共に説明しました。マクドナルドでは、箱に使用される紙の量を削減し、ナイフとフォークのサイズを小さくし、ビニール袋を紙袋に置き換え、そしてFSC認証林を含む持続可能な供給源からのパルプを使用しています。また使い捨てのプラスチックストローをFSC認証紙ストローに置き換える計画もあると話しました。

テトラパックも台湾およびヨーロッパ市場で100%FSC認証パッケージを達成することでプラスチック汚染の問題に対抗することを公約しました。台湾では「植物」牛乳パックを立ち上げ、プラスチックの箱をバイオマス素材に置き換える計画です。ヨーロッパでは、近いうちにFSC認証紙ストローの販売を開始する予定です。

高品質な再生可能、再利用可能、生分解性の原材料の供給源として、森林は世界のプラスチック汚染撲滅運動に貢献することができます。しかし、森林資源が無秩序に使用されては意味がありません。FSC認証林産物を選択することで、持続可能かつ責任ある形で林産物が使用されることが保証され、消費者は心配をせずにこれらの製品を使用することができます。

元記事のプレスリリースは以下からダウンロードできます(英語)。



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