テクニカル・アップデート


Friday, 21 July 2017
森林管理(FM)認証に関する新たな解釈

2017年7月14日にFSCの原則と基準(P&C)6.5項に関する解釈が更新されました。


更新された解釈の原文(英語)はこちらからご覧いただけます(16ページのINT-STD-01-001_09)。

基準6.5(参考まで)

組織は、代表的な自然生態系見本地域を特定、保護する、および/またはより自然に近い 状態へ復元しなければならない。代表的な見本地域が存在しないまたは十分に存在しな い場合は、管理区画の一定面積をより自然に近い状態へ復元しなければならない。必要 な面積や復元のための手法は人工林の中を含め、管理活動の規模、強度とリスクに応じ た範囲で、かつ景観レベルでの生態系の価値と保全状態に応じて決められなければなら ない。

質問

a) SLIMFやグループ認証の認証林所有者は、この要求事項を管理区画外で満たすことも認められますか?

b) 認められる場合、景観内の既存の保全地域に対する金銭的もしくはその他のサポートをすることで要求事項を満たすことができますか?

回答

a) 管理区画内に十分な代表的な自然生態系見本地域がない場合は、以下の条件をみたす場合に認められます:
1. 管理区画の面積が50ha未満である。
2. 組織が管理区画内に存在する貴重種、絶滅危惧種、それらの生育・生息域を特定し、小規模でも存在する場合は保全のための措置が検討され、実施される。
3. 管理区画外の保護対象地域が同じ森林景観の中にある。監査において「同じ森林景観」とは集水域で判断する。
4. 管理区画外の保護対象地域が代表的な自然生態系見本地域である。
5. 理区画外の保護対象地域が商業的な伐採対象となっておらず、法的な保護の下にあるか、もしくは組織と対象地域所有者間で以下の条件を満たす法的拘束力のある合意がされている。
・対象地域を自然のままに保護する。
・現場と地図上で境界を明確にする。
・審査のために認証機関が立ち入ることを許可する。

b) 金銭的なサポートのみでは要求事項を満たしているとは言えません。少なくとも管理区画内でいくらか保護のための努力がされている必要があります。その他の保護措置についてはケース・バイ・ケースでFSC指針・規格課が判断します。

注:この解釈によって、最低10%の保全地域網が必要であるという要求事項を、SLIMFによるグループ認証の場合にグループ管理者レベルで満たすという選択肢は排除されない。


© Forest Stewardship Council® · FSC® F000218