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Tuesday, 07 November 2017
請負業者認証のパブリックコンサルテーション(意見公募)

男女平等

この度FSCでは、小規模な森林がFSC 森林管理(FM)認証を取得しやすくするためのプログラムの一環として「請負業者認証」に関する討議資料を用意し、パブリックコンサルテーションを開始しました。期間は12月7日までです。


先日カナダで開催されたFSC総会では、46番動議として「小規模森林とコミュニティフォレストの認証を奨励することに優先順位を置いた FSC の新たなアプローチ プログラムの実施」が可決されました。この動議の具体的な内容のひとつには、請負業者認証を策定し、実施するというものが含まれます。

FSCは、2009年から複数の他団体と協力しながら「Certification of Forest Contractors(CeFCo)」というプロジェクトを実施しており、その成果のひとつとしてFSC FM認証における請負業者の認証という選択肢が、小規模森林所有者にとって有利に働くであろうことがわかりました。
つまり多くの小規模森林所有者は、自身で施業を行わずに、施業委託をしているにも関わらず、現在のFSCの仕組みでは現場施行に関する要求事項への適合を所有者自身が示さなければならないために、グループ認証に参加するハードルが上がっているということがわかり、この適合証明を請負業者が直接することで小規模森林所有者がより気軽にグループ認証に参加できるようになるであろうという提案がされました。

そこで、今回のパブリックコンサルテーションでは、FSC FMグループ認証規格を改定し、請負業者認証を制度に取り込むための3つのシナリオが提案されています。FSCでは2018年にこれら3つのシナリオを現地検証する予定です。

シナリオ1:請負業者が認証グループにメンバーとして加盟できるようにする

このシナリオでは、FSC要求事項の中で現場の森林管理に関するものへの適合は請負業者の責任下に置かれることになります。適合の根拠書類は実際に施業をしている請負業者が用意することになります。これによって、現場施業をすべて委託しているような小規模森林所有者がグループ認証に加わる際の義務が軽減されます。

※認証グループメンバーではない請負業者に委託をした場合、すべての要求事項への適合は、従来通り森林所有者の責任下に置かれます。従って、グループ内部モニタリング(内部監査)や認証機関による監査も森林所有者に対して実施されるため、適合根拠は森林所有者が準備しなくてはいけません。

シナリオ2:FSCと関係のない第三者請負業者認証をFSCが承認する

このシナリオでは、FSCと関係のない第三者請負業者認証をについて特定基準を満たせばFSCが承認して、既にそのような認証を取得している請負業者については、現場に関する要求事項の実施責任を負わせることができるようにします。シナリオ1同様に、これによって小規模森林所有者は現場に関する要求事項の適合根拠を用意する必要がなくなり、小規模所有者がグループ認証に加わる際の義務が軽減されます。

※既存の請負業者認証を取得していない業者に委託をした場合、すべての要求事項への適合は、従来通り森林所有者の責任下に置かれます。従って、グループ内部モニタリング(内部監査)や認証機関による監査も森林所有者に対して実施されるため、適合根拠は森林所有者が準備しなくてはいけません。

シナリオ3:FSC規準文書としてFM請負業者認証規格を策定する

このシナリオは、上記のシナリオ1と2を共にカバーしており、最も多くの規準文書の変更を必要とします。
このシナリオが達成されると、現場レベルでの要求事項は請負業者認証規格に定められ、認証機関による監査もこの規格に基づき、請負業者に対して行われるようになります。一方その他の要求事項はグループ認証規格に定められ、認証機関による監査もグループ管理者と森林所有者に対して行われるようになります。

コンサルテーションの具体的な質問

今回のパブリックコンサルテーションでFSCは、次の具体的な質問に対する回答を求めています:

  • 小規模森林所有者が認証を取得しやすくするために「請負業者認証」には何ができると思いますか?
  • 「請負業者認証」は、小規模森林所有者、認証取得者(グループ管理者)、請負業者にどのようなメリットをもたらすと思いますか?
  • 「請負業者認証」は、適合性評価に関してFSCに何をもたらすと思いますか?
  • 「請負業者認証」によって、小規模森林所有者が認証グループに加盟しやすくなると思いますか?
  • 3つのシナリオそれぞれについて、「請負業者認証」が導入されたらFSC制度はより強固になると思いますか?それともより脆弱になると思いますか?
  • 討議資料において「請負業者認証」の考え方は分かりやすいですか?
  • どのような追加情報があればより分かりやすくなりますか?

この機会に貴重なご意見をいただけますと大変幸いです。

コメント提出方法

FSCでは、パブリックコンサルテーションを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」というオンラインフォームを用いて行っています。

こちらでは、コメント提出者がご自身で英語のコメントを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」にてオンライン提出することが求められます。

同プラットフォームでは、最初にアカウントを作成する必要があります。
ページ下部にアカウント作成方法と回答方法を説明した資料を用意いたしましたので必要に応じてご覧ください。

すべての質問に答える必要はありません。回答したい質問にだけ回答すれば問題ありません。

記述式コメントの英訳が必要な方は、12月1日(金)までにFSCジャパン三柴(ctomimura@forsta.or.jp)までメールでお送りください。
英訳をメールでお返しいたしますので、ご自身でFSCコンサルテーションプラットフォームにご記入ください。

FSCコンサルテーションプラットフォームはこちら

コンサルテーションのページにログインをすると、Supporting documentsというセクションから今回の討議資料がダウンロードできます(英語のみ)。

回答期限は12月7日です。


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