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Wednesday, 16 May 2018
改定FSC農薬指針の第2回パブリックコンサルテーション(意見公募)

男女平等

この度、FSC農薬指針の改定版第2草案が完成し、2018年7月15日までパブリックコンサルテーション(意見公募)が行われています。


FSC農薬指針には、FSC認証林における化学合成農薬の使用を減らし、社会環境的な悪影響を防ぐための要求事項が規定されています。具体的には、「非常に危険な農薬(HHPs)」を指定し、それらの使用に関する規制を定めています。

昨年の8月10月には、FSC農薬指針の改定版第1草案に対するパブリックコンサルテーションが実施され、世界40カ国から124名が意見を寄せてくださいました。
これらの意見を反映し、この度第2草案が完成しました。

第1草案からの主な変更点は?

第2草案の日本語参考訳は下記からダウンロードできますので、詳細はそちらをご覧ください。あわせて改定HHPsリストもダウンロードできますが、こちらは英語原文のままです。

第1草案からの大きな変更点は次の通りです:

  • 第1草案では「使用禁止HHPs」が31種類でしたが、今回から新たに、ストックホルム条約とロッテルダム条約のすでに掲載されている化学物質に加えて、掲載勧告がされているものもFSC禁止HHPsに含めることにした結果、使用禁止HHPsの数が36種類に増えました。
  • 上記に伴い、「高度制限HHPs」が120種類から117種類に減り、「制限HHPs」が200種類から198種類に減りました。
  • 上記の変更に伴い、日本において影響が考えられるものとして、松枯れ対策等で使用される殺虫剤のうち、マウントT7.5B油剤などのフェンチオン系(Fenthion)のものが「高度制限HHP」から「使用禁止HHP」に再分類されました。
  • 本指針の附属書であるHHPsリストに掲載されていない農薬の使用についても、社会環境リスクアセスメントを実施して、悪影響がないことを確認するか、または悪影響を回避・軽減した上で使用する必要がある旨が明文化されました(4.17項)。
  • 社会環境リスクアセスメントの実施にあたり、最低限カバーされるべき項目に抜けがないよう、雛形(テンプレート)が用意されました(附則2)。

改定指針が日本のFM認証取得者に与える影響は?

現在日本の林業で使用されている農薬のうち、主なものについて改定HHPsリストではどのグループに分類されているのかを抜き出しました。これらの分類についてご意見がある場合は、今回のパブリックコンサルテーションにてコメントをご提出ください:

殺鼠剤
リン化亜鉛(Zinc phosphide):FSC制限HHP

シカ等の忌避剤
コニファーなどのジラム系(ziram):FSC高度制限HHP
ヤシマレント、ヤシマアンレスなどのチラム系(チウラム系)(Thiram):FSC高度制限HHP

松枯れ対策等で使用される殺虫剤
エコワン3 フロアブルなどのチアクロプリド系(Thiacloprid):FSC禁止HHP
マウントT7.5B油剤などのフェンチオン系(Fenthion):FSC禁止HHP
キルパーなどのカーバムナトリウム塩系(metam sodium):FSC制限HHP

改定HHPsリストに含まれていない農薬
忌避剤
ツリーセーブなどのイソプロチオラン系(Isoprothiolane)

殺虫剤
グリーンガードなどの酒石酸モランテル系(Morantel tartrate)
センチュリーなどの塩酸レバミゾール系(Levamisol hydrochloride)
NCSなどのカーバム系 (Metam)

除草剤
ラウンドアップなどのグリホサート系(Glyphosate)
ケイピンエースなどのイマザピル系(Imazapyr)
ザイトロンなどのトリクロピル系(Triclopyr)

コメント提出方法

FSCでは、パブリックコンサルテーションを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」というオンラインフォームを用いて行っています。
こちらでは、コメント提出者がご自身で英語のコメントを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」にてオンライン提出することが求められます。

同プラットフォームでは、最初にアカウントを作成する必要があります。
ページ下部にアカウント作成方法と回答方法を説明した資料を用意いたしましたので必要に応じてご覧ください。

また、ページ下部に今回のコンサルテーションの質問に日本語訳を付けたファイルがありますので、こちらを参考にできるだけ、ご自身でコメントを提出いただくようお願い致します。
すべての質問に答える必要はありません。回答したい質問にだけ回答すれば問題ありません。

記述式コメントの英訳が必要な方は、質問一覧ファイルに日本語でコメントをご記入の上、6月29日(金)までにFSCジャパン汐見(shiomi@forsta.or.jp)までメールでお送りください。
英訳をメールでお返しいたしますので、ご自身でFSCコンサルテーションプラットフォームにご記入ください。

ただし、今回のコンサルテーションでは、質問内容があまり具体的ではなく、変更点に同意するかを聞くものが多いため、特定の内容についてコメントをしたい場合に、どのようにコメントをすればよいのか分かりにくいということもあり得ます。そのような場合も、6月29日(金)までにメールでFSCジャパン汐見(shiomi@forsta.or.jp)までご相談ください。どのセクションにどのようにコメントをすべきか検討いたします。

FSCコンサルテーションプラットフォームはこちら
Public consultation on draft 2-0 FSC Pesticides Policy というものを選んでご回答ください。
英語での回答期限は7月15日です。


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